概観
大学全体
駒澤大学は日本の仏教宗派の1つである曹洞宗が1592年に設立した吉祥寺の学寮旃檀林を起源とする大学である。
建学の精神
駒澤大学の建学の精神は「行学一如」と「信誠敬愛」である。
「行学一如」とは、修行(実行・実践)と修学(学問・研究)は一体で、互いに影響し合って発展していくという禅の思想に由来する言葉である。
「信誠敬愛」とは、大乗仏教に説く自利と利他の精神を敷衍して、自己を磨くには、誠の心をもってし、他者のために尽くすには、深い慈しみの心をもってすべきということである。
教育および研究
駒澤大学は創設の経緯から仏教学部を設置し、純粋な仏教研究を行う仏教学科と日本では2つしか設置されていない禅学科を設けている。また、日本唯一の医療健康科学部を開設している。
学風および特色
体育会系では陸上、サッカー、野球など、文化会系では吹奏楽などのサークル活動が盛んである。
沿革
略歴
駒澤大学は文禄元年(1592年)に駿河台の吉祥寺に禅の実践と仏教の研究、漢学の振興を目的に創設された学林旃檀林を起源とする。
その後、吉祥寺学寮を中心に青松寺学寮(獅子窟)、泉岳寺学寮を統合し、曹洞宗大学林専門本校(1882年開校)、曹洞宗大学(1905年)を経て、大学令に基づく旧制の駒澤大学(1925年)へと発展した。
21世紀現在では寺院後継者以外にも広く門戸を開放している。
年表
1592年 駿河台の吉祥寺に学林が創立される
1600年 青松寺(獅子窟)が平川から愛宕下に移転する
1612年 徳川家康が今川義元の孫である門庵宗関を開山に招き、外桜田に泉岳寺を創建
1641年 寛永の大火で泉岳寺は高輪に移転、学寮九棟が整備される
1657年 中国の僧陳道栄が学林を「旃檀林」と命名
1658年 明暦の大火(1657年)、江戸の大火(1658年)の後、吉祥寺は駒込に移転
1688年 旃檀林の学寮規則が1704年にかけて卍山道白によって整備される
1811年 旃檀林に「義睿寮」「恵香(慧光)寮」などの寮長の名を冠した学寮を創設
1818年 1830年にかけて「越後寮」「三河寮」「加賀寮」などの学寮を創設
1875年 大教院神仏分離により、獅子窟学寮内に「曹洞宗専門学本校」を開校する
1876年 曹洞宗専門学本校を駒込吉祥寺内の旃檀林に移転する
1882年 麻布区日ヶ窪町(現、六本木ヒルズ周辺)に校舎を新築し、「曹洞宗大学林専門本校」と改称し、10月15日に開校式を挙行
1904年 専門学校令により「曹洞宗大学林」が設置・認可される
1905年 「曹洞宗大学」に改称
1908年 大内青巒により「曹洞宗大学校歌」が作られる
1912年 荏原郡駒沢村に校地を購入
1913年 曹洞宗大学を駒沢に移転
1914年 曹洞宗大学の校旗を制定、朝鮮より初の留学生が入学
1923年 関東大震災により講堂・図書館が倒壊
1925年 大学令により認可、「駒澤大学」に改称、旧1号館が完成
1928年 1923年に倒壊した図書館の代替として菅原栄蔵の設計したフランク・ロイド・ライト式建築の図書館(耕雲館)が完成
1930年 北原白秋作詞・山田耕筰作曲の駒澤大学校歌を制定
1932年 旧2号館が完成
1937年 旧大講堂が完成
1943年 駒澤大学出陣学徒壮行会を挙行、校舎の一部が航空兵器総局輸送部施設となる
1945年 東京大空襲により、旃檀林の伽藍と学寮は経蔵(書庫)を残して焼失
1948年 駒澤大学高等学校を設置
1949年 新制大学へ移行、仏教学部・文学部・商経学部を設置
1950年 駒澤短期大学を開設、仏教科を開設
1951年 広川弘禅農相の仲介で三井物産元社長の小林正直から渋谷校地を購入
1952年 大学院に仏教学・哲学・国文学・社会学の修士課程を設置
1960年 10号館が完成、全国同窓会を組織
1961年 駒澤エックス線技師学校設立、野村證券に渋谷校地を譲渡、祖師谷グラウンド購入
1962年 開校80周年、禅学大辞典を編纂
1963年 5号館が完成、北海道岩見沢市・苫小牧市に校地を購入する
1964年 法学部を設置、講堂兼体育館(6号館)完成
1965年 商経学部を経済学部に改称、岩見沢駒澤短期大学と苫小牧駒澤短期大学を設置
1966年 大学院に英文学・地理学・日本史学・商学の修士課程を設置
1967年 玉川グラウンド(わかもと製薬東京工場跡地)を購入する。8号館・第4研究館・大学会館が完成
1968年 学園通信が創刊、4号館が完成
1969年 経営学部を設置、禅研究所を開設
1970年 第3研究館・第2体育館が完成
1974年 玉川校舎と玉川ホールが完成する
1975年 マス・コミュニケーション研究所を開設、禅研究館が完成する
1977年 東京急行新玉川線(現在の田園都市線)が開通し「駒沢大学駅」開設
1982年 開校100周年記念講堂を建設、旧大講堂と旧1・2号館を解体
1998年 苫小牧駒澤大学を設置
1999年 駒澤大学北海道教養部を廃止、深沢校地を購入する
2002年 禅文化歴史博物館設置、開校120周年記念事業(キャンパス再整備等)開始
2003年 医療健康科学部を設置
2004年 法科大学院を設置
2006年 駒澤短期大学の学生募集を停止、グローバル・メディア・スタディーズ学部を設置
2007年 深沢キャンパス竣工
基礎データ
所在地
駒沢校舎(東京都世田谷区)
玉川校舎(同区)
深沢校舎(同区)
象徴
校章は「大學」の象形文字をデザインしたものである。
校歌は北原白秋が作詞、山田耕筰が作曲を行っている。
シンボルマークは仏教の教えをイメージした転法輪である。
スクールカラーは紫紺である。
教育および研究
組織
学部
仏教学部
禅学科
仏教学科
文学部
国文学科
英米文学科
地理学科
地域文化研究専攻
地域環境研究専攻
歴史学科
日本史学専攻
外国史学専攻
西洋史コース
東洋史コース
考古学専攻
社会学科
社会学専攻
社会福祉学専攻
心理学科
法学部
法律学科
フレックスA・B
政治学科
経済学部
経済学科
フレックスA・B
商学科
現代応用経済学科
経営学部
経営学科
フレックスA・B
市場戦略学科(2008年開設予定)
医療健康科学部
診療放射線技術科学科
グローバル・メディア・スタディーズ学部
グローバル・メディア学科
大学院
人文科学研究科(修士課程・博士後期課程)
第一研究科
仏教学専攻
第二研究科
国文学専攻
英米文学専攻
地理学専攻
歴史学専攻
日本史学コース
東洋史学コース
西洋史学コース
考古学コース
心理学専攻
心理学コース
臨床心理学コース(修士課程)
社会学専攻
経済学研究科(修士課程・博士後期課程)
商学研究科(修士課程・博士後期課程)
法学研究科(修士課程・博士後期課程)
公法学専攻
私法学専攻
経営学研究科(修士課程・博士後期課程)
専門職大学院
法曹養成科(法科大学院)
==== 短期大学部 ====学生募集停止済み
仏教科(夜間課程)
国文学科
英文学科
専攻科
放射線技術科学専攻
附属機関
研究所
禅研究所
仏教経済研究所
仏教文学研究所
応用地理研究所
法学研究所
マス・コミュニケーション研究所
経理研究所
附属機関
コミュニティ・ケアセンター
附属図書館
附属図書館は、約111万冊の書籍を所蔵しているが、その中の約40万冊は禅籍・仏教書であり、その蔵書目録が『新纂禅籍目録』として刊行されているほか、駒澤大学和漢図書分類(KDC)と呼ばれる仏教に重点を置いた独自の分類法をかつて使用していたなど、仏教学の専門図書館として活動し、最近では所蔵する貴重書の画像のインターネット公開や紀要のPDF化などの電子化作業を進めている。
禅文化歴史博物館
禅文化歴史博物館は、1928年に菅原榮蔵によって図書館として建築された「耕運館」を、禅文化関係の文物を収集・保存・展示する博物館として図書館が所蔵していた貴重書や禅堂の彫刻などを移転させて再構成したもので、その特徴的な建築は東京都によって歴史的建造物に認定されている。
学生生活
サークル活動
駒澤大学ではサークル活動は、体育会、文化部、任意団体、第2部団体に分かれている。
吹奏楽部が全国大会に出場し、金賞を獲得している。
学園祭
旧来の学園祭は「駒澤祭」と呼ばれていたが、近年は行われておらず、代わりに「オータム・フェスティバル」が行われている。
スポーツ
陸上部
東京箱根間往復大学駅伝競走や出雲全日本大学選抜駅伝競走、全日本大学駅伝対校選手権大会で好成績を挙げている。
箱根駅伝では、総合優勝5回。このうち、2002年から2005年にかけて、史上5校目となる総合4連覇を達成した。出雲駅伝でも1997年・1998年の2連覇、全日本選手権でも6回優勝を記録している。
硬式野球部
硬式野球部は東都大学野球連盟に加盟している。春と秋合わせて2006年現在26回1部で優勝している。また、全日本大学野球選手権大会優勝6回、明治神宮野球大会大学の部優勝4回となっている。
サッカー部
サッカー部は1931年創立。関東大学サッカーリーグ戦5部からスタートし、後に1部昇格。1990年代に入り着実に力をつけ、強豪校の仲間入りを果たした。サッカー部出身者については駒澤大学の人物一覧を参照の事。
全日本大学サッカー選手権大会:優勝6回(1995年、1997年、 2001年、2004年、2005年、2006年)
総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント:優勝5回(1995年、1997年、2002年、2003年、2004年)
関東大学サッカーリーグ戦:優勝3回(2002年、2003年、2005年)
尚全日本大学サッカー選手権における2004-2006年にかけての3連覇は大会史上4校目(単独での3連覇は早稲田大学以来2校目)、総理大臣杯の2004-2006年にかけての3連覇は大会史上初である。
大学関係者と組織
大学関係者組織
大学の同窓会組織として、駒澤大学同窓会がある。全国に56の支部がある。
施設・キャンパス
駒沢校舎
メインキャンパス。ほぼ全学部学科生が通う。現在再整備中。駒沢オリンピック公園に隣接する。
最寄り駅は東京急行田園都市線駒沢大学駅・桜新町駅
キャンパス周辺にある主要な建物は以下の通り
法科大学院棟:法科大学院
大学会館246:国道246号沿いにある。入学センター
コミュニティ・ケアセンター:臨床心理学実習センター。一般にも解放
玉川校舎
体育・運動・吹奏楽関連施設
最寄り駅は東京急行田園都市線二子玉川駅
深沢校舎
国際交流センターがある。研究所・大学院・竹友寮が移動予定。2006年10月完成。
最寄り駅は東京急行田園都市線駒沢大学駅・桜新町駅
現在の駒沢大学駅は、東急玉川線(軌道線)時代にあった真中電停とほぼ同じ位置にある。新玉川線開業に際し、駒澤大学がより大学に近い玉川線駒沢電停の位置(国道246号駒沢交差点付近)への駅設置を希望したが、東急側はこれを拒否した。現在の位置に駅を設置した理由はさまざまではあるが、その一つとしては駒沢に駅を設置した場合、ホームがややカーブしてしまうとか、真中にいた政治家が駅を誘致した等言われている。 又、駒沢交差点に程近い位置にも改札又は駅通路を設ける様希望したようだが、これも東急側から拒否されたと言われている。
しかしこの運動を配慮し、当初予定では「駒沢公園駅」であった駅名を「駒沢大学駅」とした。
のりば
1 ■田園都市線 二子玉川・長津田・中央林間方面
2 ■田園都市線 渋谷・○半蔵門線直通 押上
■東武伊勢崎線直通 春日部方面
利用状況
2006年度の1日平均乗降人員は65,234人である。田園都市線内第10位。
路線バス
駒沢大学駅前
東急バス
<渋11> 田園調布駅(東京医療センター前・自由が丘駅入口経由)
<渋12> 二子玉川駅・高津営業所(駒沢・深沢八丁目・瀬田経由)
<渋82> 等々力・瀬田営業所(入庫便のみ)(駒沢・深沢不動前経由)
<渋11,渋12,渋82> 渋谷駅(三軒茶屋・大橋経由)
(出典;Wikipediaより)
駒沢大学紹介サイト